七曜工房は、2021年8月初旬 滋賀大津湖西に転居いたしました。
滋賀では、最高最響の笛作りを目指す所存です。
引き続き,滋賀大津湖西での,木のクラフトと笛七曜工房を
どうぞよろしくお願いいたします。
★新住所 〒520-0225 滋賀県大津市清風町18-15 077-572-6584
☆この HP「みかん島七曜工房IN大三島」は2003から2021年までの18年間
大三島でみかんやハーブを無農薬で育てた様子を記録したものです。
堀内弘之 七曜工房代表 1951年京都市生まれ 京都大学農学部卒
2002年 京都市役所を早期退職
25年間の公務員生活に区切りをつけ、新たなライフスタイルの確立に向けて再出発
2003年 滋賀よりしまなみ海道の大三島に妻と犬1匹と移住
夫婦で住むならここでと決めた、大三島で、木工をしつつ,有機農業をし、
自給自足するという、長年の夢をスタートさせる。
自力建設で家を建て、荒廃園を開墾し、有機無農薬みかん栽培する。
木工は、長男が生まれた頃、温かみのある木のオモチャを与えたくて、
始めたのがきっかけですが、「家具から家まで作りたい」「毎日が日曜だったら、いつも 木工ができるのに」(七曜工房の由来?)と思う位のめり込んでしまいました。
2016年 無農薬みかんの宅配を辞め 笛と木工の製作と販売に専念する
2021年 大三島での18年間の自給自足生活の島暮らしにピリオドを打ち、
滋賀に転居し、新たに笛工房七曜工房としての第3の人生をスタートする。
☆滋賀湖西の笛工房七曜工房は
〒520-0225
滋賀県大津市清風町18-15
℡ 077-572-6584
「美味しいみかんを作る」 ~ブログ「七曜工房みかん島」2009年12月記より~
島ではほぼ毎日のように、乾燥注意報が有線放送されている。
真夏では1か月以上も雨が降らないことがよくある。
この瀬戸内の少雨がみかんの味をよくするようだ。
愛媛県でも特に瀬戸内のみかんはおいしいとされている。
またどの果物でもそうだが、樹上で完熟させたものが最高においしい。
流通の関係や外観が損なわれることから、一般的には完熟前に収穫されて販売される。
そのため、完熟物が食べられるのは、生産者の特権であるとはよく言われる。
みかん生産の最適地である愛媛県産であることを最大の強みとして、
樹上完熟と農薬・化学肥料を使わない安全なみかんであること
を売り文句にしてみかん宅配を続けている。
巷では、販売戦略上、有機栽培やエコ栽培と言った農薬からの安全性を重視した農産物が差別化して並べられている。
しかし、残念ながら安全性志向だけでは、消費者は手を伸ばしてはくれない。
何よりも先ず おいしいことが一番でなければならない。
今のところ農薬・化学肥料を使わない栽培方法が、自然条件に適っているのか、
結果的に味の濃いみかんを生み出してくれる ようで、お客様には満足をいただいている。
しかし、おいしいみかんを作り続けて、毎年お客様から注文をいただくというのは、なかなかしんどいことだ。
特に宅配では、お客様の声が直接はね返ってくるから、気が許せない。
いくらみかん栽培の適地であるからと言っても、
やはりみかんの味がその年の天候に左右されるのは否めないし、樹ごと実ごとに味のバラつきもある。
なんとかおいしいみかんを送り出したくて
糖度計で測りながら、味が判らなくなるほど、自分の舌で確かめながら、
おいしくなったものから、順番に収穫していく。
みかんは、厚い皮のお陰で、農薬を使っても使わなくても、中の実の味に変わりはない。
農薬を使えば、皮が美しくなる。見た目が美しいほど、おいしそうに見える。
品質に等級がつけられるが、それは外観の美しさや大きさからだ。
今は、センサーで糖度を測定するものもあるが、昔は外観だけで品質を判断していたようだ。
そのためか、みかんの外観は、キレイで大きくなったが、それに反して味はおちてしまって、消費者のみかん離れがはじまったらしい。
本当においしいみかんを求める人は、外観は全く気にならない とは言ってくれるが、
作り手としては、どうしても気になる。
というのも、
適地のみかんは、農薬を使わなくても、剪定や草刈りなどの管理の仕方で、果皮の美しさは充分に守れるからだ。
陽当りや特に風通しを良くすることで、たいていの病虫害は極力防ぐことができる。
そのため、摘みとってきたみかんは、選別して、
未熟なものや鳥につつかれたものは当然ハネるとしても、
果皮の汚れたものもハネる。
手にかけて育てきた証拠を見せたいし なによりも、皮も食べて欲しいから。
もぎたてみかんの張りのある皮は、食材として使いたくなるほど、美味しそう
香りがあって、色もきれいで、栄養もあって、ほんのりと甘い
そうして、おいしくて、美しいと自分が信じたみかんを箱に詰めて、お客様に送る。
「今年も甘くておいしかったよ」という言葉を期待して。
”みかん島七曜工房” というのは、
七曜工房のある しまなみ海道の大三島に由来して名づけたのですが、
アメリカの児童文学者ルース・スタイルス・ガネット作 「エルマーのぼうけん」 のなかでは
主人公のエルマーが どうぶつ島へりゅうを助けに行き、食糧がつきた時に
「みかん島」でみかんにありつき、数十個のみかんがエルマーの大冒険を支えたのです。
みかん島のみかん ♪ この物語を読むと とてもみかんを 食べたくなってきます。
そして エルマーの助けたりゅうは、
実より香りのいいみかんの皮 を美味しそうに食べるんです
「みかん畑で」 ポーランド民謡 演奏 七曜工房作オリジナル横笛
七曜工房のみかん畑の様子をご覧になりながら、お聴きください。